続*時を止めるキスを —Love is...—
真夜中の静けさの中、あまいあまい香りのする彼の首に腕を回して心地よい揺れに身を委ねた。
「もうね、この香りたまんない……」
いい年した女がニマニマしているとか、考えるだけで相当に痛い。ええ、自覚はありますよ?
ともあれ、ふたりきりの時くらい許して貰おう。そもそも、嫌ならとっくに捨てられてるしね。
「匂いフェチ」と呆れて言う龍に、くすくす笑ってしまった。
——こんな私が良い時点で、上司さんも相当な変わり者ですから。
「あれー、言ってなかったぁ?
あ、そうそう。龍の香水って何ぃ?あれ、私の好みドンピシャ!」
思い出したように尋ねると、軽く笑った男に「それは秘密」とあしらわれた。
「あー、隠し事しないって言ったくせにぃ!」
「だったら、部屋ん中勝手に探し当てれば?
——藍凪にはその権利があるだろ」
ただでさえ、お酒のせいで心拍音が速くなっているのに。この発言のせいで顔が熱くなってきた。
「……当てたらご褒美ある?」
「探す前から煽ってんの?」
ここで男の色香を存分に含んだ声を聞かされてしまえば、一層のこと下腹部あたりがキュンとなる。