square moon
次の週末。
僕は実家へ行った。

父の四十九日もあったが卒業アルバムで彼女を見つけたかった。

そういえば、彼女は結婚をしているのだろうか。

指輪までは見なかったな。

でも、レイラという名前は当時そうはないだろう。

名字はともかく、名前で見てみれば多分見つかる気がした。

父の部屋にこもり、アルバムを見た。

I中学にいた頃、父はまだ30代だったはず。
アルバムの中の父はトモに似ている。
僕は別れた母に似ているが、トモは父に似ている。
僕の声を父と似ているという彼女はトモを見たら何て言うのだろう、とふと思った。

髪は金髪、男はリーゼント、女はパーマをかけている生徒がちらほら見られる。
制服も男は短ランにボンタン、女はミニスカートという生徒の中、
彼女はどんな学生だったのだろうとわくわくした。

ところが、父が赴任していた7年分のアルバムに『レイラ』という名前の子はいない。
念のため漢字のレイラという子も探したが
やはりいない。

『…?』
どういうことだ?

卒業する前に転校したのか?
でも卒業してからもお世話になった、といっていた。
転校したなら転校した後も、というだろう。

丁度父の部屋に入ってきたトモにも彼女を探させた。

『兄ちゃんの職場の人っつったよね?
…いないねぇ。
父さんが異動してから卒業したのか?』
それも考えられるか…


それとも…彼女は父の教え子じゃないのか?
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