願い屋
普通の家のようだが、なんとなく違う雰囲気だというのはわかった。

何と言ったらいいのだろう、すごく心地の良いついさっき味わった暖かい感じ…



「ここは俺ん家。

けど、普通の家とは少し違う。

まぁ、入ればわかるよ。」





私はこくんと頷き彼のあとについて家の中に入った。


玄関に入ってまず思ったのはこの家にはおそらく彼しかいないだということ。

根拠はないけど、彼以外の人の気配が全くないのだ。





そしてやたらと部屋が多い。


「ねぇ…ここは何なの?」

彼は歩いていた足を止め、さっそうと振り返った。

「だから、俺ん家」
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