俺たちの妹
「今日はみぃちゃんと話せて良かった。
じゃぁ、私、他の木陰に行くね」


そう言って、行ってしまった。


私の嫌な予感は、どうしてこうも当たるんだろう…







アンちゃんが去ってから、暫く放心状態だった。



気づいたら、木陰だったのに陰がなくなっていた。




体が熱くなってる気がした。

木陰に移動しなくちゃ…


立ち上がろうとした瞬間、目の前が真っ暗になった。


思わず手を伸ばすと、壁に触ることができた。

その壁に向かって体重を預ける。


目の前がグルグル回っていて、立っていられなくなった。


汗が異様な程出ている。
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