俺たちの妹
「……………分かった。勝手に帰っちゃだめだよ」

「うん外の空気吸うだけだたから、帰らないよ」

そう言いながら、ゆっくり立ち上がったみぃ。


本当は、今のみぃの状態なら帰ってもいいんだけどな……






外に出て、近くにあったベンチに座るみぃ。

「みぃ?いつから?」

「え?」

「いつから気分悪かったの?」

「……………」

何も言わないみぃ。

「っっ‼︎ まさか最初から?」

「違うよっっ!! 」

「じゃぁ、いつから?」

俺はみぃに問いかけながら、脈を確認して、瞼も下げた。


少し早いし、貧血も出てきてるな。

ここまでかな。

「最後の試合が始まってからだよ」

みぃは観念した様に言葉を紡いだ。

「そっか。日向に連絡して迎えに来てもらおう。俺は桜と最後まで見るから」

「…………うん」

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