俺たちの妹
こんな体………


ほんとイヤになるな……


大好きな人が辛い時に役に立てないなんて……



ネガティブな思考が頭の中を駆け巡る……



でもずっとここに居たらひな兄に怪しまれちゃう。



ゆっくり体を動かして、フラつかないか確認した。

大丈夫そう……

マスクをつけて、ゆっくり葵の部屋まで戻った。



「美晴、ありがとう。そこのテーブルに置いといてくれる?」

ひな兄はまだ診察していた。


「葵どう?」

「やっぱり熱が高いよ。さっき少し起きていたから診たんだけど、やっぱり喉腫れてたよ……」


葵が高熱を出す時はいつも扁桃腺が腫れてるもんね……

「そっか……早く良くなるといいな」


「美晴は無理しちゃだめだよ」

「分かってる」
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