俺たちの妹
「かな兄、おはよ」

キッチンにいるかな兄に声をかける。

「お、みぃおはよ。朝ごはん出来て…
ってみぃ、体調悪い?」

かな兄は屈んで覗き込んで来た。

「だ、大丈夫だよ。」

慌てて答える。


2人ともに気づかれるなんて、ついてない…

「ん〜…熱はないみたいだけど」

と言いながらおでこに手を当てる。


「後で聴診だけさせて」

体調を崩しやすい私の為に家には診察グッズが常備されている。


「……やだ………」
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