俺たちの妹
「青春なんていい言葉じゃないですよ。みぃからしたら俺はただの幼馴染だし。多分ずっとこの位置から変わらないですよ」

食堂に着き、空いてる席を見つけた葵くんは

「ここでいいですか?」

俺に確認してきた。

「いいよ」

俺の言葉を聞き、2人は席に座った。

「……葵、伝えないまま終わる恋ほど辛いものはないよ」

桜ちゃんは心配そうな顔で呟いた。

「良いんだよ。当分この位置で…今は側で見守れる位置にいる方が大切だから」

「でもっっ‼︎」

「この話はもうおしまい。司さん、話、あるんですよね?」

無理やり話を終わらせた葵くんは俺に話を振った。
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