少しずつ、見えるミライ
でも、どうなんだろう?

やっぱりキツくなって来ちゃうのかな。

大好きな人が、毎日、朝からそばにいるとなると.......



「あ、ねぇ、ごめん。やっぱり、ちょっとだけ、ルール緩くしていい?」

「え? 」

「もし、『もしも』だよ。どうしても我慢できなくなったら.......キス、くらいまではアリにしていい?」

「ふふふふ.......。」

「だから、何で笑うの? おかしい?」

「だって、そんなに可愛いこと言うと思わなかったから。」

「ダメ?」

「う〜ん、どうしようかな。」

「.......。」

「うそ。いいよ。」

「ホント? じゃあ、今、する。」

「へっ?」



キョトンとしている未帆さんのおでこと頬に軽くチュッとして、抱え込むように抱きしめた。

本当は唇にしたかったけど、ここはこらえてグッと我慢。

だって、最初から行っちゃったら、その後、もう歯止めが効かなくなっちゃうじゃん!!

自分から言っといて、約束破るなんて最低だし。



未帆さんはまた笑ってたけど、俺の気持ちもわかってほしい。

どうにもできない衝動をセーブするのって、結構大変なんだから。



でも、すっげー嬉しい。

ここまで漕ぎ着けたからには、何が何でも未帆さんを俺のものにする。



それから、一日でも早く、好きって言わせてみせる。

そして、絶対、絶対、俺は未帆さんと幸せになる.......
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