最も危険な　　ルームシェア
律さんの思惑通りに滝野さんが承知しないらしく

カナダから深沢ファミリーが飛んで来たそうだ。

「ゆずるの真意は誰にもわからないよ。」

「そんな大変なことになっているんですか。」

私は私の計り知れないことにどう考えていいのかさえわからなかった。

私が滝野さんを心配してもどうにもならないこともわかっていた。

「ゆずるのことはゆずるにしか決められない。俺たちはただの傍観者でしかないのさ。」

「そうですね。」

私は滝野さんの苦しい心情を悲しんだ。

彼の前に立ちはだかる巨大なものに日常にはない恐怖を感じた。

「なぜそんなに気になるんだ？」

「滝野さんのことですか？」

「そう。」

真司さんはソファに座った私のすぐそばにいた。

「なぜ？」

「別に理由はないですけど。」

「ふぅ～ん。」

彼はいきなり私の前髪をかきあげて言った。

「妬ける。」

そう言うなりキスしてきた。

「んぐ...」

彼は冷えた舌で私の温かい唇を割って

かなり情熱的に私の舌を求めた。

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