近距離ロマンス



「へっ?」




肩を軸に引っ張られ、あたしは回れ右をした。


もちろん、あの二人との距離は縮むはずがなくて、逆に遠ざかった。




なぜ!?


それは目の前にいる人が証明してくれる。




「びっくりしたんですけど…」


「咄嗟に言葉が出なくてさ。一発でわからせる方法」




さっき別れたはずの松本が、あたしの肩に手を乗せている。


昂汰くんのとこで合流、でなかったの?


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