逃走中~呪われた街を走り回れ~
「わぁ!!いいね!ホラーゲームって僕、やったことなかったんだぁ!」
と、一番に賛成したのは晴哉。
嬉しそうに笑顔で「楽しみだなぁ!」とか言ってるけど…大丈夫なのか?
見た目ゲーム音痴っぽいけど…
とゆうか、それ以前にホラーゲームってそこまで楽しみにするものでもないと思うんですけど…
「じゃぁ、晴哉君は決まりと言うことで!沙鐘は?」
と、思ってるうちにもどんどん話は進んでいく
「あ、当たり前じゃん!!ホラーゲームだったら負けないんだから!!」
ガタッと立ち上がり興奮気味に言葉をはっする。
沙鐘のその姿からはワクワクがとまらないとでもゆうような感情が読み取れる。
それを見た垢織は更に笑顔になり、そして次は俺だと言わんばかりにこちらを向いた。
「…んだよ」
「え?樹途(タツト)は?」
やらないの?
キョトンとした顔で首を捻る垢織。
…いや、しても別にいいんだけどよ。
「ちょっとは怪しんだらどうだよ」
だって普通そうだろ?
名前も分からない
やり方も分からない
そもそもそんなゲームが実在するかもわかんねぇのに、やるなんて
有料なのか無料なのか
ネトゲなのかソフト又はアプリなのか
それさえも分かってないし
それを話すと晴哉はクスクスと、沙鐘は大爆笑しはじめた。
垢織はポカンとしていたが、やがて晴哉といっしょにクスクスと笑いだした。
あまりにも沙鐘と晴哉が笑うもんだから、少しイラッとして突っかかった。