花のような笑顔
私達は今、お墓の前で手を合わせてる。

私は狼との出会いから今まであったことまで全て報告した。

報告が終わり、立ち上がると狼達は後ろで待っていてくれた。


華『みんな、ありがとう。』


狼『もういいのか?』


華『うん、大丈夫。

また来ていい?』


狼『当たり前だろ。

いつでも連れてきてやる。』


華『ありがとう。』


私達はお墓を後にして、車に乗ろうとした。

私は不意に人の気配を感じて狼を思いっきり車の中に突き飛ばし、車のドアを閉めた。

その瞬間…


バン!!バン!!


二発の銃声の音が聞こえた。


狼が車の中で名前を呼んだのが分かった。


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