花のような笑顔
狼の低い声が聞こえ顔を上げると…

狼の低い声に恐怖を抱いたのか顔を青くして走り去っていった。


狼『華、いたなら声かけろよ。』


華『だって…。』


狼が他の女の人といるところを想像すると胸が苦しくなって悲しくなる。
すごくすごく泣きたくなった。


狼『ん?華どうした?』


華『嫌だった…

狼が他の女の人と一緒にいるところをみるのが…

狼がどっかいっちゃうんじゃないかって思うと怖かった…。』


狼が優しくどうしたって聞いてくるから言うつもりじゃなかったのに言ってしまった。


華『あ、えと、ご、ごめん…私にこんなこと言われても困るだっ「ギュッ」』


いきなり腕を引かれ狼に抱きしめられた。


狼『それ、嫉妬か?』


華『うっ……おかしいよね…会ったばっかなのに…こんな気持ちに…なるのは…。』


狼『おかしくなんかねーよ。俺なんて今日ずっと嫉妬しまくりだったんだぞ?』


華『え??』


狼『男がお前のことばっかみててすげぇー苛ついた。』


華『私のことなんかみてないよ?私ブサイクだし。』


スタイルだめだし、顔ダメだし…。
自分で言ってて悲しくなってきた…。
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