キラキラ〜不良な君に恋してる〜
純粋な千世子を見ていると、なんだかとても自分が汚れて見えた。
だから、これ以上深くかかわりたくないと思った。
それなのに、こんなことになっている…。
「さっさと治して、出て行けよ」
自分の心の中からも。
「…っ」
行こうとした瞬間、伸びてきた手に手を掴まれた。
ハッとして、千世子を見るが、瞳は閉じられている。
「寝ぼけてんのか…?」
一つ息を吐き、そっと手を重ね、放そうとする。
「…いか…ないで…」
千世子の唇が紡ぐ言葉に、手が止まった。
“いかないで”そんな言葉を、かけられるなんて…。