しろっぷ
 ゆかりは思いっきり立ち上がり、思いの丈を恭子にぶちまけようとした。
 が、胸ポケットにあった『しろっぷ』のボールペンが落下。
 ゆかりはそのボールペンを拾っている最中、恭子の連れの夏雄が申し訳なさそうに近づいて来た。
「あ、あの〜」
「和田野ちゃん聞いてざます!!この女、私の最高級エレガントな宝石を盗んだざます」
「そ、それなんだけど、ミーたちのテーブルに・・・あるザンス」
「え!?」
「トイレに行く前に外して行ったザンス」
「・・・・・おほほほほ!!!」
 恭子は何事なかったようにゆかりたちのいるテーブルから離れようとした。
 だが、貴人はそれを許せなかったようで立ち上がる。
「待った。アンタ、ゆかりに謝るのが筋だろう」
「ま、まあ誰にでも間違いの一つや二つ」
「間違いにも限度が・・・」
「貴人さん・・・」
 ゆかりは貴人を手を使って止め、恭子たちは逃げるように自身のテーブルに戻り、店を後に。
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