しろっぷ
 怒られると思ったのか女子高校生は身構え、ゆかりのクレームに備えた。
「・・・すみません。橘ゆかりで」
「え、あ、はい?・・・わかりました」
 拍子抜けした女子高校生の顔は、再びいつものような顔に戻り、棚にあったゆかり用の物を手に取り、レジに戻ると機械にQRコードを読ませた。
「2400円です」
「はい」
「ありがとうございました〜」
 代金を払ったゆかりはその場で商品を開け、中身を見てみると中には最近公開された映画『グリーンハーブの岬の先で』なるチケットが2枚。

 どういうこと?
 私は恋愛映画を見ると眠くなるし、そもそも誰と見ろと?

 などとまたもや頭を悩ましているとスマートフォンが光だし、中を表示を見ると司の名が。
「『今すぐ会えない?会えるなら美里本舗に来てくれない!』・・・」
 メッセージを返信し、チケットをバックに仕舞うと足は自然と店を出て、そのまま『美里本舗』に向かうのであった。
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