しろっぷ
 ゆかりはチラッと司の方を見ると、恥ずかしくなったのか心臓のドキドキが止まらない。
「あのねゆかり姉、実は優香里お姉ちゃんが離婚したんだ!!」
「・・・・・・・・・離婚?」
「ちょっとツーちゃん」
 優香里は慌てて司の口を塞ごうとするが、司はそれをさせまいと優香里の身体を押さえ、話を続けた。
「ゆかり姉だったら喜ぶと思って」
「喜ぶって・・・」
 ゆかりは内心呆れていたが、司の無垢な笑顔を見ていたらそんな気分になれず、優香里の方も同じだった。
 カランコロンカラン。
 再び店の扉が開き、ゆかりは無意識に扉の方を見るとそこには何故か正志の姿が。
「ま、正志!!」
「先輩・・・どうも」
 正志はゆかりたちが座っている席まで来て、司と優香里に軽く挨拶を交わした。
「え?正志、何でここに?」
「前に先輩がこの店の名前を」
「そうだっけ?」
「ねえゆかり姉、この人は?」
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