しろっぷ
 面倒くさそうな顔をした女子高校生。
 もちろんお客など一人もおらず、誰かが入ってくるような様子もない。

 あ〜あ、もう我慢の限界。
 こんな店二度と来るか!!

 帰り際女子高校生に罵倒でもぶつけようと考えたゆかり。
 しかし、女子高校生はそれを見越したように耳にイヤホンを当て、音楽を聞き出した。
 そのため、無言のまま店を出ることにし、せめてものと店の引き戸を思いっきり力いっぱいに閉めた。



 昨日は後悔、今日は怒りとともに店を出たゆかりは、昨日みたいにこのハンカチを投げようと考えた。
 だが、昨日よりお金がかかったこと。
 何よりかなり良い質のハンカチであったため、その行動はしないことに決めた。
 しかし、問題はそこではなく、カフェでもらったこの連絡先をどうするべきかであった。
「まあ一回くらい連絡して・・・いや待て。きっと司君のじゃあないだろうし・・・」
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