しろっぷ
 新しいマンションにはすでに引越し業者の車が一階に駐車されているのを確認。
 そして、エントランスの先にあるエレベーターを使って新しい部屋がある階へ。
 部屋に着いた時にはほとんど終了しているが見て取れ、何人かは片付けに取り掛かっていた。
 と、引越し業者の責任者が帽子を取りながらゆかりの元へ。
「橘様、もう少しで終わりますんで」
「あ、はい」

 わ、私も何か手伝った方がいいかな? でも、何をしたらいいんだろう?

 何も出来ぬまま、引越し業者は30分後には引越しの全てが完了し、ゆかりに挨拶を済ませると部屋を後にした。
「やっと落ち着いた。これでゆっくり・・・」
 辺りを見渡すと前のマンションから持ってきた荷物の量が少ないのか、新しいマンションにはまだまだ置くスペースがあちこち。
 前のマンションは狭いことに困っていたが、今は逆に広すぎことに困っていた。
 本当にここに引越して来たんだ。
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