しろっぷ
 真紀のこの馴れ馴れしい一言にイラっとしたゆかりだったが、じっとガマン。
「別に・・・」
「え〜、気になるから聞いたんでしょう〜?」
「はいはい気になる気になる」
「え〜どうしようかな?教えようかな〜♪やめようかな〜♪どっちがいいかな〜♪」

 うっとしい!
 これも『しろっぷ』のせいか?それとも真紀のせいか?それとも私のせいか?
 ・・・もう全部真紀のせいだ!!

 そうこうしているとエレベーターが開き、エレベーターは上の階へ。
 エレベーターの中で真紀と司の昨日あったことを一部始終聞かされ、ゆかりのイライラは募るばかり。
「でねでね、つーちゃん、何か双眼鏡を買ったらしいの。それでバードウォッチング行こうって!!」
「はいはい」
「いや〜年下はピュアで可愛い。ゆかりが年下好きなのはわかったわ〜」
「だから年下好きじゃない!!」
「はいはい。でも、つーちゃんのあの可愛さは独り占めしたいな、うん」
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