しろっぷ
 な、何でこんな冴えない正志に照れちゃうわけ?私には司君がいるのに・・・。

 とは思ったのだが、いざ正志の方を見ようとすると、すぐに目線は明後日の方向に。
 気まずい雰囲気が時間の経過を鈍らせ、それが二人の行動にも現れたのか、互いに目を合わせぬまま、ほとんど動けなかった。
「先輩、さっきのは何というか・・・」
「まあ私の美貌を見て、本音が出たってやつ・・・でしょう?」
「そ、そうですそれです!!いや〜、先輩みたいな美女を見たら目が越えちゃって」
「こいつ〜」
 ゆかりは正志の二の腕辺りをリズムよく一回叩き、それが正志の笑いのスイッチのような役割を果たし、笑った。
 けれど、二人のぎこちなさは変わらず、普段なら下ネタなど気軽に話せる仲だが、今は世間話もしずらい。

 どうしよう・・・。
 司君に会うまでの時間潰しに来てもらったのに、月曜から顔合わせづらくなるじゃない。
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