しろっぷ
 その一つが事あるごとにゆかりが社長室に呼ばれ、資料のコピーや発注やスケジュール管理。
 果てはお茶汲みや他社の会議に出席する際にどのネクタイがいいかなど。
 おかげで仕事は深夜までかかる原因になっており、今朝の仕事の疲れの1番の元凶と言っても過言ではない。
「大体秘書がいるんだから、秘書に任せたらいいでしょう!!」
「それは仕事なんで・・・」
「それじゃあ何?正志は私よりあのバカ社長の肩を持つわけ?」
「いえ。オレは橘先輩の味方です」
「本当に?本当に私の味方なの?」
「は、はい」
「・・・・・」
 それから野生動物が睨みつけるかの如く正志を直視し、正志は照れて顔からは大量の汗。
 
 あ、正志ウソをついてる。
 先輩の私のウソつくばかりか、あのバカ社長の味方につくなんて。

 そう勘違いしたゆかりの目は、さながら野生動物のように睨みつけ、正志から目線を外さない。
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