しろっぷ
 そうぼやきながら、ゆかりは重い足取りのまま、帰宅するしかないのであった。


 悪夢の休日出勤。
 自身のマンションのベットの中で、ゆかりは朝からため息を吐いていた。
 あの後、司から連絡が来たのだが、仕事が入っていけないことを伝えた後は終始憂鬱(ゆううつ)。
 司に嫌われたのではないかという精神的苦痛と昨日の疲れなどでやる気が起きず、ベットから起き上がれない。
 会社に行きたくない〜。
 そう駄々をこねていたが、貴人のあの行為がフラッシュバックみたいに蘇り、渋々身体を起こした。
 身支度を済ませ、マンションから近くのバス停まで歩き、バスは昨日と同様遅れずに到着。

 もうーーー。
 今日は全部のバスが故障しなさいよ!


 そんな不謹慎なことを考えながらバスに乗り込み、ゆかりの期待するような展開など何も起きず、バスはいつもどおり無事に到着。
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