しろっぷ
「そんなことはない。足りない分はオレがどうにかしてやる」
「どういう意味です?」
「オレが一人前にしてやるよ。とりあえず着いたらその服を脱げ。わかったな?これは命令だ」

 服を脱げ・・・。
 いやいやいや。私はそんな軽い女じゃないんですけど!?

 今すぐ車から降りようと決意するが、車はスピードが出ており、それに貴人に隙がない。

 な、何を慌てているわ、わけ?
 私だってもう子どもじゃないんだし、こいつ如きで私がどうにかなるわけ・・・。
 ってダメダメ、さっきのやつはバカ社長のkissはノーカウント!!
 アレはいきなりでビックリしただけで、別にそんなアレなやつじゃないし。

 などと考えているうちに車はある建物横の駐車場に入り、貴人はそこで車を止めてエンジンを切った。
「着いたぞ。早く中に入るぞ」
「ま、待ってください。い、い、い、いきなりこう言ったのはやっぱり・・・」
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