夏恋花火

気づいたのか春くんの顔が
ボッと赤くなった

「わりぃ……!」

手で顔を隠して横を向いた

照れた横顔が愛しくてたまらない

私は春くんの手を握った
大きくてあったかい春くんの手を

「え……」

春くんは戸惑っていた
心臓がどきんどきんと鳴り響く

「春くん…私、春くんのことが…」

見つめあってそう想いを伝える
その時だったみんなが私達を見つけた

『2人ともいたー!もー!』
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