歩道橋で会おうね。
だからだと思う。
愛しい彼を、
見つけられたのは――――…。
「ハルキくん…」
声をかけると、彼はゆっくり振り向いた。
そして目を大きく見開く。
踵を返し、下りて行こうとしたので、思わず引き止める。
「待ってよハルキくん!
何で行くの!?」
「…アオ……」
「行かないでよハルキくん。
私の気持ち、知っているくせに」
「……」
「私ね、
ハルキくんが、好き」
病室では言ったし、ハルキくんは聞いていた。
でも、ちゃんと目を見て言いたかったんだ。