The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
まだ付き合い始めて3ヶ月しか経っていない。


それなのに私たちは、この自然に溢れた町での生活に期待し、これから2人でこの地に住む事を決めた。




若さゆえの勢い。


結婚した当時の私はまだ24歳だった。




ずっと旭川の実家で暮らし、とても狭い世間の中で過ごしてきた私。


国内外各所へ飛び自由に写真を撮り続けてきたカメラマンの拓也が、きっととても魅力的に映っていたのだと思う。




もうこの人しかいない。


そう思って決めた結婚だったはずなのに……。
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