The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
アヤは寝惚けながらも頷き、のっそりと重たい体を持ち上げながらカメラを持って車を降りた。


そして暗い中先頭を切り、よろよろと深く積もった雪に足を取られながらも宗谷岬の先端に向かって歩く。




「うわ、寒~っ!!」




「そりゃ、日本の最北端だもん。

それに今は真夜中だぞ?」




空は晴れていたが、最北端の海の気温は想像以上に低かった。


凍える手を擦りながら、アヤは雪の上に三脚をおろし写真撮影の準備を始める。
< 307 / 376 >

この作品をシェア

pagetop