枝垂れ桜に舞う蝶

7時

榛輝が風呂場から制服姿で現れる

楪も部屋の方からまだ寝間着のままやって来る

椎伊じぃ様と梛乃ばぁ様も社の離れから来た


「あ、じぃ様 ばぁ様おはようございます」


「桐葉にしては早いのう」


「……………そうですか?」


そこまで皆に言われるまで

私……………遅かったかなぁ~?


「あぁ、桐葉ちゃん。今日は学校、昼まででしょ?

帰ってきたら買い物行きましょ、猫の餌もいるはずだから」


「分かりました」


私は返事をしながら別のことが気になった

そう、梛乃ばぁ様の視線だった
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