偽りの小悪魔ガール



「みんな一体なんのこと...?」




「「「友里ちゃんが山本君と付き合ってるって!」」」



あたしが...山本君と?

あぁ!なんだ!一昨日のことね!


あたしは美姫にニヤッと視線を移すも


美姫はため息をついていた。



...ふふ、これくらい騒がれるのも想定内よ。



「付き合ってないわよ?」


あたしが照れ笑いを返すと女子達が「きゃ~」と悲鳴をあげた。


「怪しい友里ちゃーん!」

「ほんとうっ、なにもないの。あたしたち」

「あたしたちだってー!」

「みんなってばぁ...」



席に着くも、みんなもついてきて

あっという間にあたしを囲む。



「でも学校でも噂広まってるんだよ!」

「えっそうなの?」


....まさか、そこまで...

いくら楽しもうとしていたとはいえ

そこまで広がると...少々面倒なのよね。


「だから友里ちゃん好き男子たちが協力してなんか別れさせようみたいな!」

「そ、そうなの...」

「でもね!あたしたちは応援してるよ?だって山本君と友里ちゃんなら釣り合うもん!」

「い...いや」


そろそろ本気で否定しはじめないと

....なんだか大変になりそう。


と、おもったとき___
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