涙空*°。上
-凜said-

季節はあっという間に変わるって、
みんなよく言うけれど、確かにそうかもしれない。
だって、あと一週間で夏休だ。


夏休ってフレーズ聞くだけでテンションが上がるのはおかしいことじゃないはず...


『まず、映画、海、プール、スイカ割り、最後は花火大会だね!!』
あたしは未遥と盛り上がっていた。

『んぁー、でもあたしあんま一緒に行けないかもっ』
え...未遥なし!?

『陽が帰ってくるからさ』
未遥があまりにも幸せそうに言うもんだから、思わずあたしまでにやけちゃった。


『それなら仕方ないよねー...あたしのとこにも、一回くらい顔だせって陽に宜しくお願いします!』
あたしも久しぶりに陽と話したい。
陽には昔からたくさん相談に乗ってもらってた。



...てことは、龍樹と二人で行かなくちゃダメだってわけ...?

...いきなりハードル高くね?
あたし、未遥以外に龍樹達とつるめるような友達いなしいなぁ...


二人で行けそうなやつはいーけど、
海とか流石に重いかな(笑)


...って思ってたのよ、だから、
『夏休み2日目海いくぞ』
っていう龍樹の言葉には心底驚いた。


『伶雄と、誰かテキトーなやつと、たぶん姉貴も彼氏とくる。』
京香さんが来るなら是非とも行きたい。
でも、伶雄は誰を連れてくるんだろ?
まぁ、いっか♪


あたしは、完全に浮かれてた。


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