毒舌紳士に攻略されて
「でもこうやって行動に出ないと、佐藤は俺と話してはくれないだろう?」

「えっ!?」

前を見据えたままとんでもないことを言い出した彼に、つい大きな声が出てしまう。

もちろんその通りだ。
できれば関わりたくない人ナンバーワンって言っても過言ではないし。
でもいきなり図星をつかれては、どうしたらいいのか分からなくなる。

そんな私の心情などお見通しなのか、フッと声を漏らした。

「言っておくけどバレバレだったから。佐藤が俺のことを避けているって」

う……嘘。

まさかバレているとは夢にも思わず、言葉が出てこない。

「でも俺達ふたりで幹事だろう?……このままじゃだめだと思ってさ。だから迎えにきた」

信号はちょうど赤に変わり、車を停車させると真剣な面持ちを見せた。

「それにふたりで一緒に決めないと意味がないって言ったのは佐藤だろ?だったらせめて同期会までは俺を避けるなよ」

「坂井君……」

いつになく真剣で、ちょっと怖いくらいだった。
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