運命の出会い

それは突然

日曜日の午後、よく晴れた冬、私は街に出掛けショッピングをしていた。
遠くの方で人だかりが出来、女の子がキャーキャー言って人を取り囲んでいる。
どこかの芸能人が出てきたんだろう、東京はそういう街だ。
かかわりたくない…
「そこのお姉さん、ちょっと助けて」
「えっ?」
それだけ言うと、手を引っ張り物陰に隠れる。
それがグロバリー井上さとしとの出会いだった。
彼はアイドルグループの1人。
確か私と同い年だったはず…
人だかりがさってからさとしは道路に出た。
「巻き込んでごめんなさいお姉さん」
「本当、こっちは迷惑の一言」
「機嫌直してよ」
「直りません」
ホコリを払い、その場からたちさろうとすると…
「お礼がしたいから俺についてきて」
手を握り強引に歩き出す。
「ちょっと…なによもう」
タクシーに乗り、さとしがテレビ局までと言いびっくりした。
タクシーを降りるとさとしは私を連れてテレビ局に入っていく。
5階まで上がり「井上さとし様」と書いた部屋に入る。
「ここならゆっくり話が出来るね」
「なんの話ですか?」
「俺、お姉さんに一目惚れしたんだ。声をかけようと思ったらファンの子に捕まって…」
さとしが頭をかく。
「ナンパかな?」
「ナンパだなんて…俺は本気で好きになったんだ」
「いきなりそんなこと言われても…返事できないよ」
「お姉さん、名前は?」
「花咲みどり」
私たちはカフェに入り、ゆっくり話をすることにした。
さとしはたまたま街に来ていて、私を見つけたらしい。
「みどりさんもっと俺の事知ってもらいたいから、アドレス交換しませんか?」
「ん…いいわ」
こうやって話をしていると、好感をいだき、悪い人じゃないんだなと思う。
さとしは仕事があると言い、一度別れた。
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