運命の出会い
ヒリトからだった。
「今 仕事終わったよ。みどりさんは何してる?」
メールを打つのが面倒なので電話した。
「もしもし」
2コールでヒリトが出た。
「もしもし みどりです」
「こんな時間までどうしてた?」
責めるような言い方じゃなく優しい問いかけだ。
「さとしくんとご飯食べてた…」
「そっか…」
ため息が聞こえる。
「じゃあ今度は俺と行こうね」
「はい」
「じゃあ、おやすみ」
「おやすみなさい」

翌日、昼近くまで寝てメールの着信で目が覚めた。さとしからだ。
「おっはー急だけど今日の夜空いてるかな?デートしたいな」
「おはよ。予定はないよ」
「じゃあ迎えにいくね」
コーヒーを沸かしにキッチンに行く。
「さとしか…」
1週間様子見るかな…

それからさとしと交互にヒリトから誘いが来た。
さとしは歳が同じで会話が合うが子供ぽさがある。
逆にヒリトは年齢が上だが話を合わせてくれてリードしてくれる。

この1週間自分なりの気持ちを決めた
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