愛を教えてくれた君に

ーKaiziー

俺は加藤にご飯を届けようと思い、

シャワーを浴び服を着替えご飯を持ち、

家を出た。

「海司。いい顔してるわね?」

母さんが言った。

いい顔?

「なにがだよ。行ってくる。」

俺は加藤の家に向かう時も心が軽い。

こんなに軽い気持ちになったのは久しぶりだ。

しばらく歩き加藤の家に着いた。

俺はカードキーで部屋に入ると、

座り込んで肩が震えてるのがわかった。

俺は焦った。

「加藤どうした?体調悪いか?」

顔を見る と涙が流れていた。

なにがあったかはわからないけど、

俺は抱きしめることしかできなかった。

でも俺は抱きしめてわかった。

加藤が好きだ。すごく好きなんだ。

でも俺は…。

俺はどうしたら…。

俺の中に閉ざしていた心のドア。

人を好きになること。

誰にも開けることができなっかた心のドアを、

加藤は簡単に開けた。

加藤の性格。笑顔。寂しい瞳。そして大粒の涙が、

俺の心のドアをこじ開けた。
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