愛を教えてくれた君に
気づく気持ち

ーNicoー


私の隣で歩いているのは山田くん。

私を保健室まで運んでくれたのも山田くん。

私を家まで送ってくれたのも山田くん。

熱で寝付けないとき側にいてくれたのも山田くん。

病院まで連れてきてくれたのも山田くん。

私はここまで人に迷惑かけたのは初めてだった。

ここまで面倒みられたのもはじめだった。

「俺一回家帰るななんかあったら電話しろ。」

渡されたのは小さなメモに番号だけが書いてあった。

「え?」

「少しは人を頼れよ。じゃあ。」

私は家に入り。

なぜか見渡した。

なんでだろ。

1人が悲しいはずない。

なのに涙が止まらなかった。

なんなの?これは?

なんで私は泣いてるの。

分かんないこんな感情が…。

どうしたの私。

私は涙を洗い流すためにシャワーを浴びた。

部屋のテーブルに置いてある飲みかけの

2つのコップを見てまた涙した 。

私は座り込んだまま動けなかった。

なぜかドアが開く音がした。

え?

だれ?

「加藤どうした?体調悪いか?」

私に走り近づいてきたのは山田くんだった。

なんで?でも彼の手が私の肩に触れたとたん

どんどん涙があふれた。

さっきよりも少し温かい気持ちになった。

私は山田くんの胸に収まり、

山田くんは少しわからない様子だったけど私を

抱きしめてくれた。

もしかしてこれが寂しい?これが苦しい?。

もしそうなら私は山田くんが好きなの? 。


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