愛を教えてくれた君に

ーKaiziー

ドライヤーをかけてあげてると、

眠くなってきたのか少しカクっとなった。

その後ろ姿はすごく可愛かった。

それにシャンプーの匂いが心地よく、

加藤の髪はさらさら、ドライヤーをかけるだけで、

艶があって、まっすぐな髪に変わった。

あの席に変わって心地よい匂いが流れて来たときがあった。

それは加藤のシャンプーの匂いだったのか。

「もう寝るか?ご飯あるけど…。」

俺が聞くとパッと目が開いた。

「ご飯食べるよ」

申し訳ない顔をしながら言う。

「俺の分も入ってるらしいから、一緒に食べてもいい?」

加藤の瞳は輝きを見せた。

この瞳はきつい。そのまま吸い込まれてしまいそうで。

それに今の加藤の笑顔は俺だけに向けられたものだ。

そのことを考えるだけで俺の鼓動は大きく荒波のように動く。

「加藤は笑顔が似合うよ。」

俺は自然と口から出た言葉に自分でも焦ってしまい。

ソっぽを向いてしまった。

「お皿に盛りつけてくるから、待ってて?」

「いいよ。加藤は「大丈夫!!」」

俺に被せるように言ってきた。

今回は体調悪そうにも見えないから、

俺はおとなしくソファーに座った。

俺の心は答えが出てる。

でもどうしたらいい…?

アイツとの約束は…?

俺は・・・。


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