二回目のプロポーズ

「歩けない?」

「そう・・もう二度と」

「そんなことって・・・」

「ごめんなさいね、雪のことはもうそっとしといてもらえないかしら?」

「え?それってどうゆう事ですか」

「雪のことは忘れてもらいたいの、それがお互いのためだと思うわ」

雪のお母さんの言ってることは頭では理解できていたでも

「・・・・それでも雪のそばにいさせてください」

「でも・・・裕君が辛いだけよ」

「必ず雪は俺のこと思い出します」

雪が俺のことを思い出す保証などあるはずもないのだが、あの時の雪の言葉が頭をよぎって

『裕也は私があんな状況になってもそばにいてくれる?』

初めてのクリスマス、二人で見た映画

『当たり前だろ!なにがあっても雪のそばに居てやる。』

「まさか本当になるとはな・・・」

「裕君?」

「大丈夫です!雪のことは俺に任せてください!」

「そう・・・」

そう言ってお母さんは帰って行った、本当は雪のことを諦めて欲しかった。それが後ろ姿でわかった
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