獣(犯罪者)に愛された女子高生
「……」
「急に大人しくなったな。覚悟できたのか?」
「…うん。でも一つだけお願いがある」
「なんだ?」
可能性があるのかわからない。
でも、やってみない事にはなにも始まらない。
なにもしないで諦めて死ぬより、無理だと思ってても諦めないで最後までやり遂げて死んだ方が断然マシ。
……なら。
「手伝って欲しいの」
セイルSide
『手伝って欲しいの』
は?
「なにをだ?」
「…もうすぐ死ぬんだったら、せめてもう一度元の場所に戻って家族や友達にサヨナラって言いたい。…だからお願い、手伝って」
「また訳のわからない事を。第一、お前の住んでたそのニホンという国は何処にあるんだ?」
「えっ?……あー、何処だろ?」
「俺が問い掛けたんだが?」
こいつやっぱり馬鹿か。