イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
「ふうん、俺が子供って言いたいわけ?」

 目を細めて桃華を見据えると、ヤバイと思ったのか急に彼女は黙り込んだ。

 少しは危険予知能力があるらしい。

 でも、遅いよ。

「ふたりきりになったらお仕置きって言ったよね?俺の事彼に愚痴ってたんでしょ?出張の話以外には何を言ったの?」

 口角を上げながら桃華に顔を近づけ、彼女の耳朶を甘噛みする。

「ぎゃあー!何すんですか!」

 桃華が握ってた拳で俺の胸板をボコっと叩いた。

 痛て……。

「犬だってそんなとこ噛まないですよ!犬以下ですか、あなたは!」

 桃華がすごい剣幕で怒るが、その反応に唖然とした。

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