イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
 部下にああいう男がいればいいのに。

 そう思わずにはいられない。

「瑠海、聞いてる?瑠海が日本に赴任してから、ゴシップネタ減ったのよね。パパラッチには気をつけてよ」

「わかってる」

「どうだか?」

妹は疑いの眼差しを俺に向ける。

「それより、秘書の件、イーサンはオーケーしたのか?」 

「もちろんよ。イーサンが私に逆らえるわけないでしょう?」

 この勝ち気な性格。

 困ったものだ。

 イーサンが逃げるのも理解は出来る。

「お前がそんなだからイーサンが浮気するんだよ」

「男ってずるいわよね。平気で浮気するんだもの。私も浮気しちゃおうかな。それとも、イーサンなんか捨ててもっと素敵な男探そうかしら?」 

「まあ、セーラの人生だから。後悔はしないようにね」

 セーラの恋愛の喜びも苦しみも全ては彼女のものだ。
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