イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
 イーサンには寝耳に水の話だが、以前王位継承権の話が出た時、イーサンがなる可能性もあると言ってはおいた。

 イーサンははっきり言って社長の器ではないが、意外と皇太子としての公務に真剣に取り組むかもしれない。

 叔父はああ言ってたが、イーサンが俺に助けを求めればいつでも手は貸すつもりだ。

 とにかく、これで目の前の問題は片付いた。

 後は、俺の姫を捕まえに行くだけ。

「あんな告白されて俺がこのまま諦めるわけがない」

 もう誰にも邪魔はさせない。

 早くこの手で彼女を抱き締めたい。
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