イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
 いや、そんな理由で放棄していいのか?

 私がこんなにあたふたしてるのに、どうして当の本人がこんなに平然としてるの?

「それに、約束したよね?シャーリーを創業者に返す手伝いするって」

「でも、いいんですか?きっと、世界中大騒ぎですよ」

「皇太子じゃない俺は魅力ない?」

 この人はもう!

 答えを知ってて聞くんだから質が悪い。

 王子じゃなくても、彼以上に魅力的な男性を私は知らない。

「悔しいけど、十分魅力的です。むしろ、肩書きなんかない方がより魅力的です」

「何で、そこ棒読みなわけ?病院ではあんな熱い告白してくれたのに」

 瑠海は口角を上げると、私の体を自分の方に向けて私の顎をつかんだ。

 何で知ってるの?
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