イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
 彼に触れたい。

「・・・いいよ。私も瑠海に触れたい」 

 覚悟を決めて瑠海の瞳を見ながら告げると、彼の顔が私に近づき唇に触れた。

 触れた部分の熱が身体中に伝わると、私達は静かに身体を重ねた。

 聞こえるのはお互いの息遣いだけ。

 邪魔をするものはもう何もない。

「桃華、愛してる」

 瑠海が私に甘く囁く。

 私もって言おうとするが、喉がカラカラで声が出なかった。

 でも、瑠海は私の想いをわかってくれたようで極上の笑みを浮かべながら、私にまた甘いキスを落とした。

 こんな甘いもの他の女になんて渡せない。

 瑠海は私のものだ。
 

番外編(桃華side)ー甘い夜 fin (2014.12.11)
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