イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
 これがあれば、あの我が儘王子にも負けずに働ける気がする。

 私は出来る、出来る。

 このシャーリーという最強のアイテムがあれば私は無敵だ。

 あの映画のシャーリーのように絶対に上司に屈するものか。

 カフェに着くと、兄と兄の後輩らしき人が談笑していた。

 なんか、楽しそうだな。

 私の登場に気づいた兄が、おやって顔をする。

 さすが、お兄ちゃん。

 シャーリーに気づいたらしい。

「ついに手に入れたのか?」

「うん」

 満面の笑みを浮かべて頷く。

 兄はそれ以上は触れなかった。

「誠介、俺の妹の桃華だ。桃華、こいつは俺の後輩の木村誠介」

「木村誠介です。先輩からいろいろとお話は伺ってます」

 木村さんが私を見て微笑する。
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