Black World
次の日。


学校に行く気なんてなかったが、母親と千歳との約束を思い出し、渋々制服に身をつけた。


そして盛大なため息とともに、家を出る。


元々学校に通うために借りてもらった、マンション。


だから家から学校までは、徒歩10分。


朝もゆっくりできるが、今はもっと遠い学校にしとけば良かったと思った。


とりあえず母親から言われた通り、職員室へと向かう。


そして担任を探すために、聞いていた名を口にする。


「すいません。本郷先生、いらっしゃいますか?」

「おぉ。こっちだ、佐倉」


そう名を呼ばれ、声を掛けて来た男性教諭の元へと歩みを進めた。

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