Black World
重荷だなんて、みんなことをそんな風に思ったことなんて一度もない。


もちろん、嫌いになったわけでもない。


ただ、私が全部悪いの。


言えば、楽になるのもわかっていた。


言っていれば、今もみんなと居れたかもしれない。


だけど、どうしても言えなかった。


あの人と過ごした、あの町に居たくなかった。


私だけが持つ思い出にしては、大き過ぎて苦しかった。


だからと言って、あの頃と今も同じくらい息苦しい。


「そっか。それだけ聞ければ、今は充分」


先程とは、うって変わり、風羽は笑みを見せる。


「ごめんね?絢瀬」


そう言い、私の頭に風羽は手を乗せた。


何の謝罪?


謝らなきゃイケないのは、私の方なのに。

< 93 / 232 >

この作品をシェア

pagetop