最低王子と恋の渦





「珠妃ちゃん可愛いからねー。モテてるんじゃないかな」








私がそう煽ってみると、案の定優太は無表情ながらもなんだか考え込む仕草を見せる。





優太は今珠妃ちゃんに対して抱いてる感情が恋からくるものだって理解してんのかな?



ま、私には関係ないけどさ。











「…珠妃ちゃん結構人気…皆から」




「お、じゃあやっぱモテてるんだ?」





「…………俺ちょっと珠妃ちゃんのとこ行ってくる」




「…は!?ちょ、今から!?」




「うん」














うん、じゃねぇぇ!!



今何時だと思ってんの!

12時前だってば!







私は部屋から飛び出そうとする優太を引っ掴んでなんとか止めた。





…ほんとにこいつは…。











「…明日聞きなよ明日」




「…うん」




「ハァ…大丈夫だから。そんな心配しなくていいから」




「…うん」











コクリと素直に頷く優太。




…ほんとに好きだからこんなに焦るんだろうね。



優太がこんなに他人のこと考えてくれてるだけで私としては喜ばしいよ。





まあ優太の場合珠妃ちゃんのことしか考えてないわけだけどさ。








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