最低王子と恋の渦

聖夜にときめきを











迎えたテスト結果発表の日。



まあ案の定私の結果は悲惨なもので。











「み、三鷹また1位かよ…」


「あーんもう王子やばすぎ!」


「その脳みそくれよ三鷹ぁー!」


「あたしに勉強教えて~」











王子と呼ばれる彼はまたまた満点の1位で。



三鷹くんは皆に囲まれていた。






私なんてまた3桁ですよ。


三鷹くんとの格差を改めて実感するわ。










「…てか毎度毎度騒ぎ過ぎなのよあいつら」









そう三鷹くんを囲っている連中を睨みつけながら言ったのは菜々だ。



フンと鼻を鳴らしてそこから顔を背ける。










「…菜々がそんな風に怒るの珍しいな」




「今日休みだったのに急にバイト入れられたの。明後日の24日にせっかく入れてたのにこれじゃ意味ないわ」




「あぁ…」









それでご立腹なわけね。


菜々らし過ぎて納得だわ。

















「お、比奈子7位だってさ!すごいじゃん!」



「ほんとだぁ…!嬉しいっ」













近くでそんなふんわりとした声が聞こえ、私はそちらに目を向ける。



そこでは西垣さん達が順位を見てキャッキャと騒いでいた。





……あれもキャラ作ってるんだもんね。


黒部分見てから、なんかすごい違和感。















と、不意にパチリと西垣さんと目が合った。




えっと思えば、西垣さんは誰にも気付かれない自然さで私に中指を立ててきた。



そして誤魔化すようにすぐその手を髪の毛直しをするように見せかける。







……あの野郎。






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